— Ibaraki Educational Research Association —

算数・数学教育研究部

令和5年度研究主題

「数学的に考える資質・能力を育成する指導と評価」

【主題設定の理由】

 今回改訂された学習指導要領においては、「数学的な見方・考え方を働かせ、数学的活動を通して、数学的に考える資質・能力を育成する」ことが算数・数学科の目標として掲げられている。資質・能力の育成は、改訂の基本方針の大きな柱と言え、算数・数学科においては「数学的に考える資質・能力」という文言で示された。
 「数学的に考える資質・能力」の育成に当たっては、「数学的な見方・考え方」が重要な役割を果たすことになる。具体的には、数学的な見方・考え方を働かせながら、知識及び技能を習得したり、習得した知識及び技能を活用して課題を探究したりすることによって、生きて働く知識の習得が図られ、技能の習熟にもつながるとともに、日常の事象を解決するための思考力、判断力、表現力等が育成されると言える。また、数学的に考える資質・能力が育成されることで、数学的な見方・考え方も更に成長していけると考えられる。したがって、これらを踏まえながら、数学的に考える資質・能力の育成に努めなければならない。
 本県の「令和4年度全国学力・学力状況調査」算数・数学科における課題(県教育委員会)を見ると、小学校「日常に合った数の処理の仕方を考えること」「日常の具体的な場面に対応させながら、割合について理解すること」、中学校「結論が成り立つための前提を捉え、見いだした事柄を数学的に表現すること」「ある条件の下で成り立つ図形の性質を見いだし、それが成り立つ理由を数学的に説明すること」が示されている。算数・数学科の学びの過程としての数学的活動の充実に取り組み、数学的に考える資質・能力の育成に向けた指導の改善を図ることも重要である。
 以上を踏まえ、本県では、「知識及び技能」、「思考力、判断力、表現力等」、「学びに向かう力、人間性等」の三つの柱に基づき、「数学的に考える資質・能力の育成」を研究の中心に据え、児童生徒の実態に応じて、取り組んでいくことが大切であると言える。
 上記の理由により、「数学的に考える資質・能力を育成する指導と評価」を本年度の本県の研究主題として設定することとした。

県教育研究協議会並びに研修会

◯ 第1回
 〔期日〕令和5年5月19日(金)
 〔場所〕教育プラザいばらき
 〔内容〕・講演 茨城県教育委員会義務教育課指導主事 菊池 康浩 先生
  ・研究部組織について
  ・令和4年度事業報告並びに決算報告
  ・令和5年度事業計画並びに予算
  ・令和5年度県算数・数学教育研究部主題

◯ 第2回
 〔期日〕令和5年9月26日(水)
 〔場所〕教育プラザいばらき
 〔内容〕・講演 茨城大学教育学部教授 小口 祐一 先生
  ・令和6年度県算数・数学教育研究主題
  ・その他

◯ 第3回
 〔期日〕令和6年2月28日(金)
 〔場所〕教育プラザいばらき
 〔内容〕・講演 茨城県教育研修センター教科教育課指導主事 木村 了士 先生 
  ・令和5年度事業報告並びに令和4年度事業計画
  ・令和6年度県算数・数学教育研究主題
  ・令和6年度の研究大会について
  ・その他

○ その他
 〔期日〕令和5年6月~令和6年1月
 〔場所〕各地区(中央・県北・県東・県南・県西)
 〔内容〕・ブロック別指導法研修会

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