会長あいさつ
「社会に開かれた教育課程」の実現に向けた研究の推進と
「アクティブ・ラーニング」の視点からの授業改善
茨城県教育研究会長 田邉 一男
茨城県教育研究会は、約16,100名の会員からなる、全国に誇れる、本県最大の教育関係組織です。このことは、関東ブロックや全国規模の会合で、各都道府県の会長さんたちと情報交換をする中で、改めて強く感じます。
それと同時に、各郡市支部・町村研究会、各研究部などが互いに連携・協力しながら、それぞれが主体的に運営され、機能しているという特徴をもつ、極めて重要な役割を担っている組織です。先輩たちが大切に育て、受け継いできてくれた本県の貴重な教育財産であると言えます。歴史と伝統を継承・発展させながら、教職員の資質・能力の向上を図り、子供たちに「生きる力」を育むことを目的に、様々な企画や取組を一緒に推進したいと思います。
本年度の研究目標は、大きく二つ、「社会に開かれた教育課程」の研究と、いわゆる「アクティブ・ラーニングの視点からの授業改善」についての研究に取り組むことです。なお、これらの研究を進める際には、「業務の効率化」と「組織の活性化」を意識して取り組むことを基本にしたいと思います。
具体例を挙げますと、「業務の効率化」のために、研究部の活動は、重点指定年度とそうでない年度を隔年で設けてあります。重点指定年度でないときは、事業等を一切行わないことを原則としています。したがって、予算もほとんどつきません。一方で、重点指定年度では予算に厚みを付けて、充実した活動が展開できるようになっています。つまり、メリハリを付けた活動をするという発想です。
また、「組織の活性化」のために、本年度から「組織活性化委員会」を専門委員会の筆頭に位置付けました。会員一人一人がどのような課題をもち、何に悩み、どういう研究や活動をしたいのかをリサーチしたり、学校長会との連携・協力を一層深めたりします。これによって、会員一人一人の声を、教育行政への要望に反映されたり、勤務状況の改善につなげたりしたいと考えています。
「教師は、子供の成長発達に責任をもつ専門家である」という強い志がもてるような、そして研鑽・研修の意欲を高められるような組織を目指して、皆さんの声を取り入れていきたいと思っています。
現在若い教職員が増えつつあります。本研究会は、会員相互の研修や活動の拠点としての役割を担うに十分な能力と機能をもっています。自分たちで組織を運営する喜びを感じながら、互いに研究と修養に励みましょう。
概要・会則及び規定
茨城県教育研究会は,自主的研究団体として茨城県教育の振興充実を図ることを目的とし,以下の事業を行っています。
- 教育に関する調査研究
- 教育課程の実践的研究
- 研究会,講演会,発表会の開催
- 研究紀要,会報の刊行
- その他必要な事項
組織