県学校長会の「価値・意義」を
        大切にした課題解決の議論を

 中学校部会長 藤枝 祥子
(水戸・第二中)

 茨城県学校長会の「価値・意義」として、「連携・学び・発信」が校長会長より示されました。 
また、全日本中学校長会総会では、運営方針の一つとして、「文部科学省をはじめ関係諸機関等との連携を深め、国の諸改革の動向を踏まえて適切な対応に努める」と示されました。
 総会後の文部科学省からの説明では、中央教育審議会諮問の検討の前提にもある「質の高い教師の努力と熱意に支えられ生まれた成果」を認めたうえで、これからの教育の在り方を考えていることが分かりました。
しかし、校務DX・教育DXの推進、いじめ・不登校対応について、部活動の地域連携、次期学習指導要領…と、取り組むべき多くの課題がありました。だからこそ、先を見通した計画の中で、今年度は何を取り組むべきか考え、確実に行うことが重要であると感じました。
もう一方で文部科学省の方が力強く「大切なことは3点です。

①早期発見②早期対応③組織対応」と述べていたことも印象に残りました。

 さて、これらを踏まえて、県校長会の中学校部会では、次の二つに取り組みたいと考えます。
 一つ目は、先を見通した計画の中で実行するものとして、本年度が最終年度となる第4期中期教育ビジョンを確実に推進することです。「人財」育成について「行政との連携」「学校の取組」の両面で進めたいと考えます。
 二つ目は、先を見通して取り組まなければならない課題に、早期に気付き、中学校部会という「組織」で協力して、迅速に対応することです。前述の課題に加え、生徒指導、進路事務、修学旅行等、中学校の課題は多いですが、よりよい解決方法を議論していきたいと考えます。
私たち校長は、国の諸改革の動向等について、「学び」続けることなくして、的確な対応を行うことはできません。時には、地域や行政に働きかける「発信」も必要です。課題を真剣に議論し、解決に向け周りを動かす力は、校長同士の確かなつながり、「連携」が重要です。
「連携・学び・発信」を大切に、次につながる、意義のある県校長会中学校部会になるよう努めてまいりたいと思います。