校長の創造性を活かした学校経営の推進

部会長 鈴 木 宏 一
(水戸・三の丸小)

 中教審「質の高い教師の確保部会」で「『令和の日本型学校教育』を担う質の高い教師の確保のための環境整備に関する総合的な方策について」(審議のまとめ)が示されました。
 この「審議のまとめ」は、「全ての子供たちへのより良い教育の実現」に向けて、勤務状況を改善し、教職員が、健康な状態で、学ぶ時間を確保しながら、専門性を最大限に発揮して、活き活きと子供たちへの教育に向き合えるよう、教職の魅力を向上し、教育の取り巻く環境を整備するための具体策を提言したものです。
 先行き不透明と言われる時代の中、加えて現在は「V(変動性)U(不確実性)C(複雑性)A(曖昧性)」の時代とも言われています。依然として時間外在校等時間が長い教員が多く、教員不足の問題や病気休職者の増加等も憂慮すべき状況です。
 そのような中、教職員の魅力を向上し、よりよい教育活動を進めていく上で、学校の教育環境を整備することは必須です。小学校部会では各地区や各小学校の現状や課題を取り上げ、諸課題に対して協議ができる場でありたいと思います。
 校長としてこれから求められることは、リーダーシップ、先見性、課題解決能力、覚悟などいろいろありますが、大切になることは、校長の創造性を十分に発揮した学校経営だと思います。
 諸課題を解決に導きながら、学校独自の特色をどのように表現していくか、今後、自らの学校が生き残るためにはどのような施策が必要かなどを踏まえ、自校の強みを生かした学校づくりが一つの視点となっていくと考えられます。