令和6年度 取手市校長会活動目標

 2030年には、少子高齢化が更に進行し、65歳以上の割合は総人口の3割に達する一方、生産年齢人口は総人口の約58%にまで減少すると見込まれている。子供たちが将来就くことになる職業の在り方についても、技術革新等の影響により大きく変化することになると予測されている。子供たちの65%は将来、今は存在していない職業に就くとの予測や、今後10年~20年程度で、半数近くの仕事が自動化される可能性が高いなどの予測もある。また、2045年には人工知能が人類を越える「シンギュラリティ」に到達するという指摘もある。
以上のような予測できない未来に対応するためには、社会の変化に受け身で対処するのではなく、主体的に向き合って関わり合い、その過程を通して、一人一人が自らの可能性を最大限に発揮し、よりよい社会と幸福な人生を自ら創り出していくことが重要である
 これからの子供たちには、社会の加速度的な変化の中でも、社会的・職業的に自立した人間として、伝統や文化に立脚し、高い志と意欲を持って、蓄積された知識を礎としながら、膨大な情報から何が重要かを主体的に判断し、自ら問いを立ててその解決を目指し、他者と協働しながら新たな価値を生み出していくことが求められる。学校においては、子供たち一人一人の可能性を伸ばし、新しい時代に求められる資質・能力を確実に育成していくことや、そのために求められる学校の在り方を不断に探究する文化を形成していくことが、より一層重要になる。
 そこで、取手市校長会は、学習指導要領の趣旨及び茨城県学校教育指導方針、いばらき教育プラン、取手市学校教育目標を踏まえ、社会全体で子どもたちを守り育てていくための一翼を担う学校づくりに向け、校長のリーダーシップを発揮する。さらに、先達の築かれた業績と精神を継承しながらも、改革意欲をもち、英知と情熱を結集して、「一人一人が輝く活力ある学校づくり~自主性・自立性を育み、次世代を拓く児童生徒の育成~」に努め、下記の事項に全力であたっていく。

1 信頼と期待に応える学校経営の研究と実践

  1. 明確な学校経営のビジョンのもと、活気ある組織及び運営体制を構築して学校教育目標の達成を目指す。
  2. 学校・家庭・地域社会の連携・協力を充実させて魅力ある開かれた学校づくりに努める。                             
  3. 家庭・地域社会等との連携を充実させる中から、危機管理体制の整備と学校安全の確保に努める。
  4. 「働き方改革」を受けて教職員の長時間勤務の解消を目指し、組織及び運営体制の見直しや学校行事の精選等に努める。
  5. 子どもたちにとって安寧な環境をつくるため、「取手市の新しい学校教育3つの取組」を推進する。
  6. 取手市学びのコンパス~『とりでの子』の未来を開く、学習指導の方向性と取組~を推進する。

2  「生きる力」を育む社会に開かれた教育課程の編成・実践・評価・改善

  1. 学習指導要領の趣旨を踏まえ、基礎基本の確実な定着と、活用して課題を解決するために必要な思考力・判断力・表現力等の育成を図る。
  2. 各学校が主体性を発揮し、特色ある教育活動・創意工夫を生かした教育課程の編成に努め、「生きる力」の育成のために実践・評価・改善を着実に進める。
  3. 小中連携教育の推進の中から、学力や適応能力の向上及び生き方を考えるキャリア教育の充実を図り、子どもたちの「生きる力」を育む。
  4. 幼児教育と小学校教育との円滑な接続のために、保幼小の連携に努める。

3 教職員としての資質能力の向上を図る研修の充実

  1. 専門職としての自信や誇りを育み、教育理論や実践的指導力の研鑽の場を充実する。
  2. 今日的教育課題についての研修を充実させ、新しい時代に応え得る資質や能力の向上に努めるとともに、先見性と的確な見識をもって人材育成を図る。
  3. 子どもたちの人格形成に関わる一人の人間として、愛情と責任感をもち様々なことに気づく幅広い視野と指導力、常識と教養、礼儀、コミュニケーション能力を兼ね備えた教師の育成を目指す。

令和6年度 取手市校長会事業計画

事 業 名事 業 内 容
学校経営研究1 社会の変化に迅速に対応する学校経営の実践的研修
2 創意ある教育課程の実施,学校評価・教員評価の改善・充実
3 学校経営の改善並びに現職教育の推進
4 先進校に関する研修による学校経営の進化・向上
法 制
(県:広報と兼)
1  学校管理・運営上の諸問題に関する法的研究
2  教育諸条件整備のための法的研究
3  法制に関する研修会の開催
調査研究
(県:行財政と兼)
1  全連小・全日中・県・県南関係の調査とまとめ
2  他専門部との連携協力
3  教育改革等の調査研究
4  人事・財政・給与等に関する要望書の作成、研修会の開催
研 修<各学校の学校力を高め、取手市全体の教育力向上のために>
 ・学校間の連携を図り、共通理解を図る。
 ・管理職としての資質向上に努める。
 ・課題を共有し、解決を図る。
 ・懇親を深める。
 (1)研修の内容
 ・「取手市の新しい学校教育3つの取組」の推進・充実
 ・取手市学びのコンパスの推進と実践
 ・取手市教職員の働き方改革の推進に向けた取組の実施
 ・確かな学力を伸ばすための連携(指導観の共有化)
 ・豊かな人間性を構築するための連携(信頼関係の構築)
 ・学校生活への適応を図るための連携(生活環境の推進)
 ・小中間の交流行事(事例研究)の実践
 (2)研修の方法
 ①小中連携教育の推進  研究組織 ○R6幹事
 <※ 実質運営は教頭部会・・・報告も教頭会で>
 ・取手一中区 ○取手一中、取手小、取手東小
 ・取手二中区 取手二中、○白山小、取手西小、寺原小
 ・永山中区  永山中、高井小、○永山小
 ・戸頭中区  ○戸頭中、戸頭小
 ・藤代中区  藤代中、山王小、藤代小、久賀小
 ・藤代南中区 藤代南中、桜が丘小、宮和田小、六郷小
 ②学習指導要領を踏まえた教育課程編成の推進と実践
 ③学校運営合同研修会(三者研)の企画と運営(市内開催)
 ④教員評価に関する研修の企画と運営
  必要に応じ、教頭会との合同研修を実施
 ⑤学校経営能力を高めるための研修の企画と運営
  県校長研究協議会、学校経営方針等の情報交換
  教職員の長時間勤務解消・業務軽減に向けての協議
 ⑥事務の共同実施に関する研修
 ⑦幼保小連携教育の推進(小学校部会)
小中学校部会1 小・中学校別に諸問題の研究・対策協議
・生徒指導 ・教育課程 ・特別支援教育 ・進路指導等
大 会 派 遣1 諸大会に代表を派遣し大局的見地から学校経営に資する
・関ブロ小 ・関地区中 ・全連小 ・全日中 ・日本教育会

令和6年度 取手市校長会役員

役 職氏 名学 校 名
会 長森田 哲夫取手小
副 会 長
(若干名)
木村  勤
齋藤 輝行
伊藤  誠
取手二中
永山中
取手西小
監 査
(2名)
傳田 正晴
堀田 将寿
高井小
藤代南中
幹 事(若干名)氏 名学 校 名
庶 務福井 朱美永山小
庶 務竹久 武志白山小
会 計冨岡 富美桜が丘小