課題解決に向けた連携強化を図る
部会長 大 芝 静 香
(水戸・第一中)
6月の関東甲信越地区中学校長会研究協議会茨城大会では、「新たな時代を切り開き、よりよい社会を形成していく人間を育てる中学校教育」を全体協議題として、全体会、講演、分科会が行われ、成功裏に終わることができました。先生方には、準備から運営等にご尽力いただき、心より感謝いたします。
全体協議では、ひたちなか市校長会において研究を進めていただき、市校長会としての連携した取組の重要性とその成果をお示しいただきました。また、9分科会において、それぞれの協議題について先生方の取組を中心に、成果の発表と研究協議を行っていただきました。
他都県からの参加者からは、協議が充実し研修が深まった、有意義な情報交換ができた等、高い評価の声を多数いただき、充実した大会となりました。
数年にわたる準備により、負担は大きかったものの、他市町村の校長同士がともに活動することで連携が深まり、学校経営にも生かされたとの声をいただきました。
研究協議等での協議や意見交換では、各都県でも多様化・深刻化する生徒等の課題への対応、教員不足の解消や働き方改革、部活動の地域移行などの課題が山積し、教職員の資質能力の向上が急務となっていることが共通する課題でした。
令和の日本型学校教育の実現に向けて学び続ける教職員を育て、高度な専門性を有した教職員集団づくりが求められていますが、こうした人財の育成は、一朝一夕に進むものではありません。
人財育成に向けて、「育成指標」に基づき、キャリアステージに応じた指導力や課題への対応力などの資質能力の向上に向け、個別最適に研修の奨励等を行う必要があります。
それには、個々の教職員の力量を見極め、教員が学びの成果を振り返りその成長を実感できること、蓄積された自らの学びを客観視すること、そして、さらに伸ばしたい分野・領域等を見出し次の学びへと向かう、というPDCAサイクルを確立することが重要です。
この機会や今後の研究協議会等で得られた研修成果と、先生方同士の連携を活用し、学校経営の充実を図っていきたいと考えています。