令和7年度 会長あいさつ

校長の存在価値

茨城県学校長会 会長 鈴木 宏一

 「先行き不透明な時代」「予測困難な時代」という言葉を目にする機会がよくあります。
 よく考えてみると、いつの時代もその先のことは分かる由はありません。
 私たちが教員になった30数年前、今の教育環境を予想できたでしょうか。「少子化の伴う学校の統廃合」「教員の成り手不足」「GIGAスクール構想」「教員の働き方改革」など当時は考えてもみなかったことです。
「学校にとっての先行き」を考えて学校経営をしていくことも大切ですが、まずは「目の前の子どもたちや先生方をどうするか」を忘れてはなりません。
 各学校の不易の部分(特色)を整理し、現状をとらえた勇気ある学校改革ができるよう、市町村を含めた学校長会が知恵を出し合い、お互いのためになる学びの場にしていきましょう。
自校の人材育成や教育課程などを考え、しっかりとした意味づけのあるビジョンを示すことで私たち校長の存在価値があると思います。

茨城県学校長会基本方針及び第4期中期教育ビジョン

令和6年度 茨城県学校長会専門委員会等主な活動計画

令和6年度 茨城県学校長会の活動について

 学校・家庭・地域がそれぞれの役割を十分に果たしながら、「確かな学力」「豊かな心」「健やかな体」のバランスのとれた子どもたちの育成に取り組む中、茨城県学校長会は、「理念も実践も兼ね備えた有言実行の教育専門家集団」として、教育の中心的な役割を担う組織としての自覚のもと、活動を推進していく。
 学校において、私たち校長は、トップリーダーとして明確なビジョンを示し、具体的な実践と検証を重ねながら、創意と活力に満ちた学校経営に努め、学校からの教育改革を推進することで、県民の信頼と期待に応えなければならない。
 茨城県学校長会は、教育基本法を踏まえ、先達が築いてきた精神と業績を継承するとともに、英知と情熱を結集して、基本方針と第4期中期教育ビジョンに示した今年度の活動目標の具現化に努める。

【令和6年度に向けて】

第4期中期教育ビジョンにおける令和5年度の評価・検証の結果を踏まえ、「多様な専門性を有する質の高い教職員集団」の形成に向けて、「資質の向上に関する育成指標」を踏まえた研修と実践による教員の資質の向上を図ることにより、第75回茨城県教育振興大会において示された宣言の実現に向け、教育活動のより一層の充実を図る。

第75回 茨城県教育振興大会宣言(令和6年1月31日)

1 安全・安心な教育環境を確保する。
1 次世代を担う「人財」の育成を目指し、創意ある教育活動を展開する。
1 信頼され、期待に応える教職員を目指す。

【令和6年度の重点】

<第4期中期教育ビジョン(3か年(令和5~7年度)活動目標(2年次))>

次世代を担う「人財」を育成し、新しい時代の学校教育を進する

<視点1> 行政との連携

「人財」育成のための働きかけ

○教員免許更新制の発展的解消に伴う「新たな教師の学び」の実現に向けた仕組みの構築
 ○質の高い教育実現のための人的配置に向けた調査研究
○管理職(スクールリーダー)育成のための連携強化
 ○教職をめざす人財確保のための教員の魅力発信(大学等)

<視点2> 学校の取組

教職員の「人財」育成

○教職員の資質・能力向上のための校内研修の充実
 ○教職員一人一人との対話に基づくキャリアステージに応じた研修の奨励
 ○教師自らの主体的な学びのためのマネジメント
 ○専門的な知識や技能を生かすための教育委員会、大学、各種団体との連携

令和6年度 茨城県学校長会専門委員会等主な活動計画